第14章 少女の過去
は壊された街へと来ていた
『よっと…』
瓦礫など素早く勝手に身に付けたパルクールで跳んで行く
『借りるぜ』
壊された家で適当な服を見繕う
生き抜く為に仕方ない事だ
「……て…」
『ん?』
「たす…けて…」
微かに聞こえる人の声
瓦礫を退かすと人が居た
けれど──…それはあまりに酷い怪我で助けたとしてもって1時間だ
『っ!…お前…待ってろ』
は瓦礫を退かそうとするがあまりに重い
必死に瓦礫を退かしたが…その人物は亡くなっていた
『ごめん…ごめんな…助けてやれなくて』
そっと冷たくなったその人物を撫でる