第14章 少女の過去
『嫌だと言ったら…?』
「コイツがどうなっても良いのか?」
その手にはナイフ
『なっ!お前ら…!離せ!』
いつの間に横に来ていたのか分からずは腕を掴まれた
ドサドサと落ちる食料達
『ソイツに触れるな!ソイツに触んじゃねぇ!食料は今落ちた奴で全部だ!持ってくなら持ってけ!』
苦労して手に入れた食料だが、助けてもらった命
助けたいと思った命を無駄にする訳にはいかなかった
「よく見りゃ嬢ちゃん綺麗な顔してんな?」
子供だけの生活で、は何度もそういう目に合いそうになって来たが、いつも転々と場所を移動したが…今回ばかりはそうともいかない