第9章 女バレしました
"また"と言える事はとても普通だ
誰でも言える
けれど──
にとったらトラウマそのものだ
"また会おう"と言ったその軍人は、死体となってと再会した
『師匠…俺は弱いです。蓮琉の様に"また"って言えないんです。来ないかもしれない"また"なんて言えないんです』
そう言って軽く微笑んだ顔に呂駆呂は息が止まった
儚く消えそうな笑顔だった
何にも染まらないを奪われると思った
蓮琉よりも儚く、弱い
けれどそれすらも認めたは誰よりも強い
ヒップホップもその軍人がくれたラジオから聞いていた
だから呂駆呂に拾われた時、は真っ直ぐにDJとラップに向き合った