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【呪術廻戦】infinity

第64章 生き方




『今の状況……どこまで理解している?』
「えっと…五条先生の動きを封じられて…。百鬼夜行のあの人が生きていて…。あとは…通達予定の…」
『知ってるんだな。それなら…問う』


千春は私の前に出て、見下すように…けれど、決して油断はせずに。


『お前はどの立場を選ぶ?』


……考えたくはないけれど、考えなくてはいけないのか。


今、私は狙われる立場、殺される立場。
その刺客は身分を問わない。


『千夏の、敵か?』


かつて、一緒に戦った仲間に殺される未来が存在しうる。
それがとても悲しかった。


「…さぁ」


そして、憂太が答えを有耶無耶にしたことに、深く傷ついた。


「まだ通達は正式には出ていないので、今は何もしません」
『…そうか』
「では。また会った時は…よろしくお願いします」


憂太は優しく微笑んで先を急いだ。


『…あいつは、要注意だな』


私が、何かした?
憂太に敵意を向けられることをした?


…違う。
知り合いとか、そういうのは関係ないのか。
これはそういう戦いなんだ。


ひとりひとりが自分の正義を抱えてぶつかり合う。
この場において、敵や味方などいう区分はない。


『私たちも行こう。できれば、途中で救護班にこいつを預けたいな』


つまり、


「…この戦い、苦手かも」


私の苦手分野。
私の大切な人が敵だとしたら、簡単に死ぬ未来を選択肢にいれてしまうだろう。
だって、彼らの幸せを、私は守りたいのだから。


『だから私がいるんだ。できるだけ被害は出さず、千夏に怪我はさせない。これでいいだろ?』


千春は簡単にこんなことを言って…。
それでいて、全部実現してしまうから凄い。


『さて。向かいながら救護班を探そう。いいな?』
「うん…」
『…大丈夫だから。千夏は千夏でいていいんだよ』


特別が普通だった私は、危ない道を自分で選んだ。
その結果がコレだ。
でも、考えれば考えるほど、この辛さを私が味わうことで守られる人がいることを実感する。


「うん、頑張る」


だから、足が動くんだ。


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