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【呪術廻戦】infinity

第64章 生き方


千春さんは道標だった。
正確さも柔軟性もバランスよくもちあわせた人。


『伏黒恵』
「はい」
『1人で行け。そっちには1級術師が2人いる』


きっと、伏黒は七海さんが真希先輩たちと合流してることを知らなかったのだろう。


「千春さん、大丈夫っすよ。私達は…」
『ああ。千夏がついていなくても、救急隊と合流して大人しく連行されるんだろ?』


……全て見透かされている。
それがとても居心地が悪く、いたたまれなかった。


『…そんな顔をするな。お前のためだ』
「…」


そして


『千夏。家入硝子のところに…』
「うん。2人とも、行くよ」


伏黒のことを何も気にしていないコイツにもムカついた。


「あ、恵」
「?」
「例の式神は絶対に使うな。少なくとも、私の前では使うな」
「…了解です」


それだけ聞くと、伏黒は鵺に乗って再び飛び立った。


『まぁ、忠告しておいて損はないだろうな』
「…なんか、やっぱり変」
『何が?』
「慣れない」
『…ああ、私のことか。別に紅のように振舞ってもいいぞ?』
「それはキモイ、やめて」
『はいはい』


伏黒は既に遠くへ行っていて、視線を戻すとこの姉妹は呑気に互いの背中を叩きながら歩き出している。


そして、伏黒の姿が見えなくなったら。


「野薔薇」
「ん?」
「救急隊が来るまでここで待機ね」


突然真反対のことを言い出す。


「救急隊、呼ぶのやめたんじゃなかった?」
『千夏の後輩が呼んでるはずだ』


そして、2人は周りを観察して意味深に頷きあった。


「私達、行くところあるから。ちゃんと隠れてるんだよ」
「…よく分かんねーけど、了解」


また置いてかれることは分かっている。
それと同時に、彼女(達)の頑固さも。


(だからって、従わねーけど)


私は私。
忠告を受け入れ、自分で選択する権利がある。


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