第61章 封
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「奴ら封印した五条悟ヲ、B5Fから動かせなイ!!」
「なんで!!」
「五条悟だからダ!!」
「ハハッ、納得!!」
ただでやられないところが、五条先生らしいや。
とりあえず、これってかなりまずい状況なんだよな?
五条先生が……って。
あれ、八乙女さんは?
「渋谷駅各地下鉄路線の隣駅から術師を向かわせロ。術師を入れない帳が上がり次第突入ダ!!」
「向かわせろったっえ、伊地知さんと連絡つかねぇし…」
携帯以外の連絡と言ったら、大声出してみるか?
でも誰に?
『ねー渋谷には誰かきてんの?』
『えーとねー』
ナナミンがいる!!!!
呪霊を祓いながら、なるべく高い場所を目ざして移動。
どの方向にナナミンがいるかは分からないけれど、とりあえず出せる限りの大声を出してみよう。
「ナ・ナ・ミーーーーーーーン!!!!ナナミンいるーーーーーー!??」
届いたか?
「五条先生があっ!!!!封印されたんだけどーーーー!!!」
とりあえず、これだけ伝えればナナミンなら理解してくれるはず。
あとは……
「八乙女さーーーーーーん!!!!」
八乙女さんと五条先生は一緒にいたんだよな?
『なんかねぇ、詳しくは言えないけど、僕と千夏の呪力って似てるんだよ。交流会の時の帳の中に、僕と同じで千夏も入れなかったし』
ということは、八乙女さんもあの帳の中にいるということ?
でも、こっち側に残されている可能性がある。
「八乙女千夏は向こう側ダ」
「大丈夫なの?」
「何故か奴らは彼女に手を出さなイ」
「八乙女さんだから?」
「…よく分からないが、そうなのかもナ」
まぁいいや。
八乙女さんなら、自分で何とかするだろう。
今、手の届かない範囲の心配をしても時間の無駄だ。
「ナナミーーーーン!!!!ナナミーーーーーン!!!!」
今はとりあえずナナミンと合流。
指示を仰ぐのが正解だと思う。