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【呪術廻戦】infinity

第57章 特別講師


*****

無愛想で感情が死んでいる男の子。
それが理由で嫌がらせを受けて、けれどそれでも反応しなくて。
その子のお父さんは何度も病院に連れていこうとしたらしいけれど、お母さんが大丈夫だと言った。


「莉緒莉緒莉緒莉緒莉緒莉緒!!」
「…」
「あ゛の゛ね゛!私、風邪引いた!」


そんな男の子は私の幼馴染。
家が隣で、小学校も中学校も全部一緒だった。


「今日の給食美味しかったね〜」
「…」


「へいほうせんちめーとる…とか?よく分からなかったよ。外国語かな?」
「…」


「卒業したけど、中学校も同じだもんね!また同じ時間に迎えいくからね!」
「…」


「部活何にはいるの?」
「…」


「あのね!今度彼氏とデート行くの!」
「…」


「いや〜…寒いねぇ。ま、服が濡れてるからかぁ…」
「…」


「ごめん、もうちょっと待って!上履き汚されちゃってさ…」
「…」


「ごめんね!すぐ机綺麗にするから、ちょい待ち!もぉ〜、なんで油性ペン使うかなぁ…」
「…」


「莉緒〜!帰ろ〜」
「…」


家が隣で、親が仲良しだから。
この子は私がいないと本当にひとりぼっちになっちゃうから。
私がいないとダメなんだ。


「ちょっと……何してんの?」
「…」


人を殴ったその右手の拳を震わせながら、彼は立ち尽くしていた。


「ねぇ、何があったの!?」
「あ、いや、その…見たまんまっていうか…。綾瀬が殴られたんよ、そこの根津に」


この一件以来、話さなくなった。
避けられ始めたのだ。


それからしばらくすると卒業式があって、私は呪術高専へ進学した。
ずっと一緒だった進路も、ここで枝分かれすることに。


「も〜、ウルハっちったら馬鹿だな〜」


時間が経てば経つほど、莉緒のことはあまり考えなくなった。



過ごしやすい環境と、優しい友達、先輩、先生。
私は莉緒がいなくても、1人にはならない。



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