第39章 咲かぬ桜
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「あーあ。読み外れちゃったね」
「流石は私の親友だ」
「…そのジョーク、全く面白くないよ」
面白いかどうかなどどうでもいい。
が、しかし…。
この結果はかなり意外だった。
八乙女千夏を潰せば、五条悟に影響が出ると思っていたのに。
「恋人がピンチの時って、普通落ち込むもんじゃないの?」
「五条悟をその手で測るのは無謀だったな」
八乙女千夏から”鍵”を入手することは出来た。
そのついでに、彼女を利用して五条悟に隙を作ろうとしたが、その計画は失敗。
隙ができるどころか、むしろ今までと変わらない最強の術師そのものだった。
となれば、もう彼女に利用価値はない。
「おっ。殺す?」
「惜しいけどな」
「惜しい?」
「ああ。意外といい女だった」
少し勿体ないような気がするが…。
しかし、私の顔を見られている。
いくら彼女の口の固さを信用しても、意味が無い。
八乙女千夏。
お前を殺そうではないか。