• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第23章 口走る本音



「がくちょー。五条悟、もう居なくなったよ」



きっと、千夏の元にでも行ったのだろう。

特に気にすることはない。



「ねーねー!五条悟、怒ってたね」

「そうか?」

「ありゃー、Qと何かあったね。ずぇーーったい!」



お喋り呪骸、コンブちゃん。

笑いながらデスクの上を飛び回っている。

話す以外に能がないように思えるが、中々侮ることはできない。



「これで、いいんだよな」



書棚に並べられた本を、目的もなく取り出しては眺めた。

全く頭に入ってこない。



「うん。後は五条悟頼みかなぁ」



悟は後で千夏からの手紙を持ってくると言っていたが、実を言うとそんなものはいらない。

なぜなら、千夏が高専の情報を傑に流したことも、千夏がその事に負い目を感じていることも、全て知っているから。

そもそも、垂れ流された情報もほとんどが嘘。

それっぽいことを並べただけだ。

だから、こちら側が痛手を負うことは無い。




このことを知っているのは、自分と1羽。





「お願いだから、Qを死なせないでよ」



「もちろんだ」





傑の宣戦布告を除いて、ここまでの流れは上手くいっている。

全て、計画通りだった。


始まりは単なる依頼。

縛りでも何でもない、普通の頼み事。






これ以上、こうしておけば良かったとか、ああやって声をかけておけばよかったとか、後悔したくない。







『八乙女千夏の計画を壊す』








利害の一致により、俺とコンブは手を組んだ。



/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp