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【呪術廻戦】infinity

第69章 取捨選択



”…どうしたの?”


これからその棒で体を突かれるというその瞬間、唯一無二のその瞳に見下ろされる数秒がたまらなく好きだった。
私の視界の全てが悟で埋め尽くされて、私を愛おしそうに見ている…。
それがとても幸せ。


”……ごめん。萎えた”
”え?”


でも、時折こういうことがあった。
それは私に対して冷めたわけではないと何度も弁明されているから、そうだと信じているけれど、やっぱりどこか不安。


”…お願いだから、どこにも行かないで”
”行かないよ。ずっと悟の隣にいる。………怖くなった?”
”もっかい10年はキツイ”
”…そうだね”


今、数日姿が見えないだけでここまで心がすり減るのだから、10年も待ってくれた悟には頭が上がらない。


「あ、みんな!」
「…なんだ。まだ殺されてないのか」
「ちょっと!?それはなくない!?」


和田さんはいつでも元気だ。
時間感覚がバグっているから、あの時別れたのがいつかはもう分からないけれど、全く変わっていない。


『何したの?』
「あ、私個人が何かした訳じゃなくて…。上は渋谷を捨てる方針らしくて、援護なかったらみんな死ぬし、あの場にいたらほぼ殺されるも同然って感じで…」
「上?」
「ん?えっと、誰?」
「一応、東京校3年の…」
「ああ、綺羅羅さん?私、和田花子です〜」
「そうそう。花ちゃんね!ヨロシクぅ……で、上って?」
「ああ。分かりやすく言うと、上層部直属の部隊に所属してて…」


……毎秒毎秒、現実を肯定されてしまう。


「そういうの今いる?早く終わらせようよ」
「あ、はい…」
「なにキレてるんすか」
「ちょ…ウルハ!」「キレてない」
『わかったから。先に進むよ』


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