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【呪術廻戦】infinity

第69章 取捨選択




「だから、渡さないって」


蹴りが私の中心を付き、反動で後ろに持っていかれる。
基本的に、千春は前衛には来ないし、私が危険になるまで手は出さない。
そうした方が相手に与える情報が少なくていいのだとか。


「じゃあ奪う」


千春が咄嗟に押さえた背中を起点に、今度は私から攻め入る。
2人と距離を取るのは危険だから、なるべく離れないように。


「不思議な術式だ。何それ」
「さぁ。私も知らない」


なんだコイツの術式…。
触れたところがぐにゃりと歪む。
歪んだところで攻撃がズレているのは分かるけど、こっちには殴った感覚がない。
触れているのに、乗った衝撃が皆無。


いつもだったら千春が教えてくれるけど、今は後ろで見守っている。
千春に近づいたら怪我をさせてしまうかもしれない。


「っ…!!!」


衝撃がない代わりに、私の術式による反発は全てこちらに返ってくる。
普通に痛いし…。


「勢い余って骨折れたら動けなくなっちゃうよ」
「わざわざどうも…!」


あー、どーしよーかなー。
今までだったら無駄に動いて上手くいった攻撃を繰り返すんだけど、戦いを長引かせる余裕が無い。














































『さっき触ってたけど?』
「うーん…無理かな。多分、文字消されてると思う」
『そんなことできるの?』
「初めて。たしかに触ったのに、その物質が消えたって感じ」


どうして?
私の術式は無機物だろうが、そのもの自体が呪力を纏っていなくても、私の呪力を当てれば使えるのに。


私がまだそんなことを考えていた頃、隣の人は既に仮説をいくつも立て動き出していた。



『千夏!』



名前を呼ぶだけ呼んで、なっちゃんとは別の方向へ走り出した。



まぁ、そんなことをすれば敵はなっちゃんを欺いて、春ちゃんに手をかける。


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