第67章 隠し事
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電車に乗るの久しぶり、とか思ったけど、そもそもココ最近は外にすら出ていなかった。
「秤さんって賭け試合を取り持ってるんですよね」
「そーね。かなり金入るらしいよ」
秤が停学となる理由は有り余っているが、1番はこの法律ギリギリの生活を行っていること。
そもそも、呪術規定を破っているし、学生でなかったら最悪追放されている。
元々真面目に学校に通うような奴ではなかったけれど、秤の風に当てられて周りも通学を拒否しているのは問題だ。
それでも実力は認められているから、私個人の意見としては停学を取り消してより多くの呪いを祓って頂きたい。
「戦力としては絶対欲しいなら…呪術師として接近するの危ないかも。秤、上とバチバチに揉めてた人だから」
規定がどうのこうの…。
難しい話は苦手だけど、初めて会った時に仲間意識を持ってくれていたのは覚えている。
私もハブられている側の人間だからなのだろうか。
「じゃあ、八乙女さん乗り込めなくね?」
「そのやり方ならね。バチボコやり合っていいなら従わせるよ。最悪術式使うし」
「それはやめて下さい。こっちはお願いする立場なんですから」
…じゃあ、私は乗り込めない。
来た意味は?
「とりあえず、俺か虎杖が内側から潜り込んで、千夏さんたちは外側固めてください」
『もし、秤側に呪詛師等の戦力が複数いたら?』
「話し合いに持っていけるなら持っていってください。協力人数は多い方がいい」
秤はなかなか人を信用しないからそもそも周りに人を配置しなそう。
…でも、綺羅羅という同級生なら隣にいるかもしれない。
「とりあえず、現場入ってから詳しく決めます」
「はーい」
とにかく秤に手伝ってもらって、津美紀さん助けて、悟も助けて、傑の体返してもらって…。
早くこの地獄を抜け出したい。