第3章 Reset. And...
「大切だよ。」と言い合った。
確かにそうだったはずなんだ。
「私たちはひとつだ。」
そう言って、胸を張れたあの頃。
私を拒否するものは、
この世に何一つとしてないと思っていたあの頃。
そう言えば、いつからバスケを始めたんだっけ?
もう思い出せないや。
けれど。
私の信念は、ずっと揺るぐことがなかった。
ただ一つのことが守れれば、それでよかった。
この身は、我が為に非ず。
そう思っていたのに。
弱くて。不甲斐なくて。幼くて。
そんなころの自分を否定した。
自分の在り方が、分からなくなった。
それでも生きていかなければいけなかった。
私の中の時は、止まることを許さず動き続けた。
人生は、続けなくては。
だから。
だから、私は。