恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第3章 鮭大根の先の未来 / 🌊
「義勇さん、出来ました。どうぞ」
「ああ、頂こう」
そう言って鱗滝さん直伝の鮭大根を食べ始めた。彼の好物であり、私達2人を繋ぐ思い出の味。
「………」
義勇さんは食べながら会話する事が出来ない。
今日は上手くできたと思うんだけど………どうかな?
「美味かった」
そう言って箸を置く。お皿を覗いてみれば、綺麗に全部食べてくれていた。
「……毎日食べたい」
「え?鮭大根をですか?飽きませんか?」
「そうじゃない。お前が作るものが毎日食べたい」
………それって……その……
「七瀬……一生側にいてくれ。お前と共に生きていきたい」
「…はい」
義勇さんは私の耳の下に手を差し込むと、綺麗な顔を近づけて口付けをくれた。
「………愛している」
そして、寡黙な彼から最大の愛の言葉をもらう。
「私も義勇さんを愛しています……」
そのまま、誓い合うように優しい口づけを交わしていく私達。
義勇さん、鮭大根以外の料理も頑張ります……たまには一緒に作りましょうね??
end