恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第1章 君はずるい / 🎴
「七瀬……」
名前を呼ばれた、かと思うと急に後ろから抱きしめられた。
「どうしたの?炭治郎」
「七瀬から良い匂いがしたからこうしたくなった」
良い匂い?なんだろう。香油もつけてないしなあ。
「ねえ、匂いって何?」
そして、炭治郎の方に顔を向ければちゅっ……と唇に口付けをされた。
「俺の事が好きでたまらないって言う匂い」
もう、いきなりそう言う事言うのはずるいな……
「炭治郎はどうなの?」
「俺はいつだって七瀬の事が大好きだけど?」
彼は私の体をくるりと自分の方に回す。
「なあ。今日、ここに泊まってもいいか?…俺の匂いで七瀬をいっぱいにしたい」
そう言って、恋人はまた私に口付けをくれた。
『私も大好きだよ、炭治郎』
end