恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第5章 じゅーんぶらいど? / 🎴
「七瀬、善逸から先日聞いたんだけど今月はじゅ、じゅーん?えーと何だったかな?ちょっと覚えられなくて……すまない」
「今月って6月だっけ。あ!あれ?異国の言葉でジューンブライド。6月に祝言を挙げた花嫁さんは幸せになれる……よね?」
うんうん、と炭治郎は頭を縦に振り「そう!それ!」とパッと笑顔になる。
「俺はまだ子供だから、結婚とかちょっと想像できないんだけど……でも!俺が今もこれからもずっと一緒にいたいのは七瀬だけだから」
「ありがとう。そう言ってくれるの、すごく嬉しい」
七瀬は心の中が陽だまりのようにあたたかくなった。
「今から予約しておいて良いか?」
「予約?」
「えっと、確かここ……?だよな?」
炭治郎は上目遣いで七瀬を見上げると、左手薬指にそっと口付けを1つ落とす。
「七瀬……大好き」
今度は彼の口付けが彼女に届いた。
———— 若い2人に幸あれ ————
end