第8章 彼等は
「…引き継げなかった俺は、"失敗作"って事か…」
「ご名答です、ご褒美に拘束を解いてあげます。 抵抗しても無駄ですからね?」
金髪の男はトペトピをつついて起こす
「トペトピ、拘束を解いてやってくれる?」
「…攻撃してきたらどうするんですか?」
「ふふ、戦う意志のない者に攻撃を仕掛ける卑劣な剣士には見えないでしょう?」
「…分かりました」
トペトピはくぃっと人差し指を動かす
「…もう動いてもいいですよ」
(…動ける…)
トペトピに言われてゾロは動いてみると、何処も切れたりはしなくなった
「メーハクも戻って来た事ですし…、食事でも一緒にいかがですか? ロロノア・ゾロさん?」
ーー…
「…何で…海賊も…一緒…?」
食事の支度をしていたメーハクがキッとゾロを睨んだ
「何もしないから大丈夫だよメーハク? ね?」
「…分かった」
「…今日は鮎の塩焼きとワカメの味噌汁ですか…、ワカメは嫌いです…」
「好き嫌いは…ダメ…」
「…鎌を向ける癖を直したらどうですか?」
味噌汁に浮かぶワカメを見て嫌そうな表情をするトペトピにメーハクは鎌を向ける
「はいはいストップ!」