第7章 悪魔の実の能力者
「はぁ!!? あいつが連れ去られたって!!?」
「サンジ君静かに…!;」
海軍から逃げた麦わら海賊の一員達は建物の路地裏に身を潜めている
「すまねぇ…。 …で? 本当なのかルフィ?」
「…あぁ」
問いかけるサンジの言葉にルフィは頷いた
「明日の夜までにあの子を連れてかないとゾロは…」
ウソップはちらっとチョッパーと少し離れた場所で話しているルナを見た
「…交換って事かしら?」
「交換って…、そんな…」
「元々彼女はあの白髪の方と知り合いだったようですし…、勝手に連れ出したのは私達ですしね」
ブルックの言葉を誰も否定は出来なかった
「…しかしよ、あの小娘は何も分からねぇーんだろ?」
「記憶喪失? っぽい何からしいしな…」
「あの白髪の方が、"本当"に彼女の知り合いなのかどうか…」
皆が考え込んでいたら
「…決めた!!」
ルフィが顔を上げて立ち上がった
「? 何を決めたんだルフィ?」
ウソップが問いかけたら、ルフィはある方向を指差した
「あの島に戻ろう!! んで、ゾロを返してもらう!!」
ルフィの指差す方向は、あの島…
「…で?」