第3章 赤い月
「ゾロぉ~…、急に走り出してどう………お?」
後を追いかけてきていたルフィ達はしげみを抜け、きょとんっとした
「スッゲェいい眺め!!」
「ゾロよくこんないいとこ見つけたな!!?」
海をよく見渡せる景色にルフィとウソップははしゃぐ
(…居るわけ…、ねぇよな…)
ポツリ思い、ゾロは静かに目を閉じた
「…ここ、何かあったのかしら?」
ロビンが不意にゾロに問いかけた
「…いや…」
「そう? 方向音痴の貴方が迷わず真っ直ぐここに着いたから…、何かあるのかと思ったわ」
クスッと笑ったロビンにゾロは目を開けて空を見上げた
「…もう、遅かったみたいだ…」
(あいつはもう、待っちゃいねぇ…)