第16章 旅行1日目
それから私達はたくさんアトラクションに乗って、ショーを見て、気づけばもう集合時間が近かった。
『もうこんな時間かー。早いね!』
「俺お腹すいた〜。ご飯何かな〜。」
「集合場所は自由行動の前にいた駅だ。行こうか。」
駅のホームで電車を待つ。
ホームはUSJ帰りの人達でいっぱいだった。
「これ電車乗れるんスかね?」
「乗らなければ集合時間に間に合わないのだよ。」
「あ、電車来ましたよ。」
電車が到着してドアが開くと、大量の人達が電車へ乗り込む。
私達もなんとか、その人の波と一緒に電車に乗った。
…ガタン!
『わっ…!』
電車が揺れるたび、ぎゅうぎゅうと人に押される。
「…えりかちん、もっとこっちおいで?つぶれちゃうしー。」
私の様子に気づいたむっくんが、ぎゅっと抱きしめてくれた。
『あ…ありがとっ…。』
恥ずかしいけど、気遣ってくれて凄く嬉しい。
それに、むっくんの腕の中は安心する。
…幸せだなー。
そんな事を考えていると、集合場所の駅に到着した。