第15章 卒業旅行
そして卒業旅行当日一一
「えりかちーん、新幹線は俺の隣ね〜。」
「紫原っちズルいッスよー!」
「おめぇいつもえりか独り占めしてんだから、新幹線ぐらい我慢しろよ!」
「えりか、あんなうるさい奴らの隣だと疲れるのだよ。こっちは静かだぞ。」
「お前達早く座れ。迷惑だろう。」
…只今、新幹線の座席で揉めてます。
「えりかちんは俺のっていつも言ってんじゃーん。だから俺の隣だし。」
『わっ…!』
むっくんは軽々私を持ち上げて、新幹線の席に座らせた。
そしてその隣にむっくんが座った。
「あーーー!紫原っちー!」
「もう座っちゃったもんね〜。早く座らないと赤ちんに怒られるよー?」
「てめぇ覚えてろよ!」
…やっと全員座ってくれた。
さて、気を取り直して大阪に出発ー!