第7章 Stand By You-あなたのそばに-
✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱
「この漫画めっちゃキュンキュンしたぁ!主人公の子が気持ち通じ合って抱き合うとこ泣けてきたー泣」
『気に入ったなら良かった☆それよりもっとキュンキュンする漫画見つけたんだけど…見る?』
「え、見たい見たい!!明日持ってこれる?」
『んー…ちょっと学校に持ってくるとアレだから唯の家に届けるわ!』
そんなに冊数あるのかな?
なんて思ってたら夕方に麻未が届けてくれたのは5冊の漫画本だった。
「もっと冊数あるのかと思ってたよー」
『内容がちょっとなのよ(笑)一人でこっそり読んでね(笑)』
なんて勿体ぶるから気になってお風呂上がりに読んだ唯は赤面した。
普通の少女漫画かと思えば、性的描写が多数あり…
お年頃の唯には興味津々な内容だった。
“好きな人と裸でこんなことするの…?///キスだけじゃないんだ…///”
一睡もすること無く読破して、熱が収まらないまま学校へ行った。
『おはよー…って何で目の下クマ出来てるの(笑)興奮して寝られなかった?(笑)』
「おはよ……まぁ…そんなとこだよ(笑)」
『やだー、唯も意外とお子ちゃまだったのね(笑)あんな顔のいいお兄ちゃんが居るんだから妄想して色々やってるのかと…(笑)』
「は?何でお兄ちゃんが出てくるの…?でもいざそういう場面になったら恥ずかしくて何も出来ない気がする…」
ため息をつきながら授業の準備をする。
すると麻未が唯の方を向きながら、
『唯は彼氏出来たんだし、ちゃんと覚えておかないと☆相手にリードしてもらえばいいんだよ。それに…』
そこまで言うとコソッと耳打ちした。
『相手のアソコが大きくなってたら自分に興奮してくれたってことだから、そのサインは見逃さないようにしないとね!』
✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱