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雷の竜と鬼

第11章 悪魔の心臓


……………

(争いは終わらない…なにも変わらない。人の世の命の営みは争いなくして続けることはできないのか)
(この島に満ちる争いの鼓動…なぜ終わらせることはできない)
(なぜ……)

……………

マス「……」

ハデ「さすがは私の見込んだ男…48年もギルドを支えてきただけのことはある」

マス「…!!うぐっ」

ハデ「ん?どこか悪いのかマカロフ……互いに老いたな」

マス「ぐ……」

ハデ「違う道を歩いてきた者が交わる接点…今日は世界の連続体が完成する日なのか」

マス「……あ、あなたは立派なマスターだった…儂らに和を説き、正しい道へと導いた。一体…何があったというのじゃ」
「……うぉっ」

ハデ「かつて魔法は闇の中で生まれた…その力は虐げられ恐れられてきた……やがて魔法は日常化し人々の文化とも言える時代になった。だが、魔法の根源をたどりゼレフに行きついたとき…私は見た。魔導の真髄というものを」
「眠れ……妖精の尻尾の歴史は終わる」

マス「うぉぉぉっ!」

最後の力を振り絞りハデスに立ち向かうマカロフ。
しかしハデスはものともせずトドメを刺そうとした。
その時青い雷がハデスの魔法をかき消す。

アカリ「悪いけどマスターにはまだ死なれたくないのよね」

ハデ「!!」

マス「アカリ……どうしてここに」

アカリ「どうしてって…今にも死にそうなおじいさん助けに来たからに決まってんでしょ。あぁそれと目の前のゴミの掃除かしらね」

ハデ「フッ大口を叩きおって…お主のような小娘が私を倒せるとでも?」

アカリ「そんなのやってみなきゃ分かんないでしょ?二代目様」

ハデ「フッ面白い」
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