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雷の竜と鬼

第17章 大魔闘演武


……………

凄まじい剣戦となるエルザとカグラ。
とはいってもカグラは納刀したままで……

鍔迫り合ったまま硬直しているところにミネルバが現れる。

ミネ「妾も混ぜてはくれまいか」

三つ巴となる戦い。

エル「誰が相手であろうと…押し通る。」

カグラ(エルザ…なぜジェラールを匿う。ミリアーナから聞いた話ではそなたがジェラールから受けた苦しみはとても許せるものでは……)

ミネ「我らが剣咬の虎も随分と信頼を落としてしまった…無論言うまでもなくそなたらのギルドによってだ。エルザ。カグラ。我がギルドが最強である証明を示すためにはそなたらごときはまとめて始末して見せようぞ」

エル「大した大口だ」

カグラ「御託はいい…来い。」

三人の魔力は離れた会場の元まで伝わってくるほどすごく、少しぶつかっただけで大きな爆発がおきるほどだった。

……………

ビック「どこの言葉だ?ありゃ」

フリ「俺にもわからんがまずそうな状況だ」

エバ「逃げて…エルザ」

メイ「あれは……!」

マス「初代!」

メイ「ヤクマ十八闘神魔法!」

……………

ミネルバの魔法により戦闘場所となっていた所は破壊。

しかしエルザもカグラも倒れておらず無事だった。

ミネ「なるほど…よもやここまでやるとは計算外だ。妖精女王…エルザ・スカーレット。人魚の踵のカグラ・ミカヅチ……か。このままでは埒があかぬ、少し趣向を変えよう……先ほど捕らえた子猫だ」

エル・カグラ「「ミリアーナ!」」

エル「何のマネだ貴様!」

ミネ「見えるか?この娘の苦しむ姿が…この空間の中で常に魔力を奪い続けておる。安心するがよい人質をダシに屈服させるつもりはない…趣向を変えると言ったであろう?」

カグラ「……っ」

エル「……っ」

ミネ「そうだ…その表情が見たかった。」

聞けばミネルバはエルザとカグラ二人が戦いその勝者の相手をしてやるとのこと。
ミリアーナを解放するかどうかは何も言わずミネルバは消えて行く…
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