第17章 大魔闘演武
メイ「…アカリ。」
アカリ「?」
メイ「詳細は結構です。軽くでいいので状況を教えてもらえますか」
アカリ「はーい。」
マス「どうかしましたかな初代」
メイ「このクロックスの地下奥深くから伝わってくるのです。わずかですが振動とぶつかり合う魔力を…」
マス「ガキども…ですかな」
メイ「おそらく…そして分散して戦っているようです。……どうですか?アカリ」
アカリ「……見えない」
マス「見えない…とな。お主の魔法だと距離は関係無さそうじゃが……」
アカリ「んー何かに邪魔されてるのかしら……」
(それにしてもやっかいね…地下からか…)
マス「ウォーレン。念話の方はどうじゃ?」
ウォ「んー…おかしいんだよな。ナツ達が向かったのはお城メルクリアスだし…ここからそんなに距離無ぇから念話も問題なく通じるはずだし……」
マス「初代が感じた魔力の衝突というのは地下からでしたかな……」
メイ「えぇ。間違いないと思います」
ウォ「例のエクリプスとかのせいかもな。近くだと魔力が吸われるんだろ?てことはアカリの千里眼がダメなのも……」
アカリ「どうかしら…戦ってる魔力は感じてるとのことだし別の原因でしょ」
ワカ「つか誰と戦ってるんだ?王か聖騎士団とかってやつらか?」
マカ「魔法部隊ってのもあるんだよな……だがよ」
マス「ナツ達が苦戦するとも思えんがな。そもそも潜入したのがバレた時点で騒ぎになるはずじゃ」
アル「ルーシィ達を救出したと過程して考えられる可能性が1つあるよね……公にはされていないけどある独立部隊の噂がある」
ウォ「まさか…処刑人のことかよアルザック……しかしあれは」
アル「うん…都市伝説のようなものだけど」
ジェッ「けどエクリプス計画とかの話聞くとよ」
ドロ「ありえない話じゃねぇ」
ウォ「そうか…念話も変なノイズばかりってことは何か妨害してやがんのかもな」
メイ「もどかしいですが、今私達が動くわけにはいきません」
マス「ですな…ガキどもを信じて待つのみです」
アカリ「…………」