第11章 悪魔の心臓
……………
ウェ「……っ」
リリ「大丈夫か?ウェンディ」
ウェ「私は平気…だけど3人ともなんで治癒の魔法が効かないの!」
シャ「マスターとアカリは傷が深すぎるみたいね…この怪我じゃいくら天空魔法でも……」
ハッピ「ナツは?」
シャ「ナツの方はわからないわね…何かが治癒を邪魔してるとしか……」
ハッピ「ナツ…マスター…アカリ……」
マス「ウェンディか…」
ウェ「マスター!」
マス「わしらを…見つけて……くれたのか……わしはいい。グッ……アカリも…傷が深すぎるじゃろ……ある程度治したのなら……とりあえず。とりあえずナツを頼む……」
ウェ「だめです!絶対…絶対私がなんとかします!3人とも絶対私が助けます!!」
マス「ナツの…マフラーを…元に…戻せる……かね」
ウェ「マフラーですか?」
マス「そのマフラーに染み付いてる邪気が……ナツの治癒を邪魔しておるのじゃ……」
ウェ「やってみます!」
シャ「そもそもなんでナツのマフラーは黒くなったの?」
ハッピ「さっき話した黒髪の不気味なやつにやられたんだ…」
リリ「もしかしてその男が悪魔の心臓が探しているゼレフなのか…?」
ナツ「…っててて…!!」
ウェ「ナツさん!」
ハッピ「ナツ!」
ナツ「じっちゃんとアカリは?」
リリ「ここにいる」
シャ「2人ともまだなんとも言えない状態よ…アカリは全く目を覚まさないし……」
ナツ「……んあれ?マフラー?」
ハッピ「ウェンディが元に戻してくれたんだ!ついでに服も表に戻しておいたよ」
ナツ「ありがとな、ウェンディ」
ウェ「いえ」