第11章 紅の出張
まぁでもオレもここのパフェはすっごい楽しみにしてたからさ!
「ねーねー!早く入ろ?」
零の手を引っ張って入店を促すと気付いた部下がすぐに店のドアを開けてくれて、先に取っていてくれた席へと案内してくれた
テーブルは2つに分かれ、オレの正面に零、隣りに風見、もう1つの隣り合わせのテーブルに部下二人が座る
着席時してすぐにメニューを開くも、もうオレは雑誌で見たパフェしか頭になかったからすぐに指を差して零に伝えた
部下も既に決まっていて風見もサンプルを見て即決してたし、零もこういうのはあまり迷わないから、お冷を運んできてくれた店員さんに早々注文をした
「八ツ橋パフェと抹茶あんみつを…」
「自分は特製抹茶パフェで!」
「季節のパフェと冷しるこをお願いします」
雑誌で見た時からずっと食べたかった念願の八ツ橋パフェをウキウキしながら待つこと5分、目の前に置かれたそれに目を輝かせていると、隣りでも同じように風見が特製抹茶パフェに釘付けになっている
部下達2人もまさかこんな形で甘い物が食べられるなんてと感動している様だった
「いつまでも見惚れてるとアイスが溶けてしまうよ」
「うん!いただきますっ!」
オレのいただきますに続いて風見達も声を揃え食事を始めた
さて、このパフェはどこからどう食べようか…
そう思ってとりあえずてっぺんのバニラアイスを一口掬って口に運ぶ
でも八ツ橋パフェなんだから八ツ橋と一緒だともっと美味しいんじゃないかと、添えられた生八ツ橋と一緒にこんどは多めに口に入れる
「…ん!?おいひ~!」
「それは良かった。今度ポアロでも似た様なパフェを作ってみようかな…本場には敵わないと思うけど」
作ろうと思う零の考えに驚きだったけど、これに似たパフェが米花町でも食べられるのはすごくありがたいと思ってしまった
「リュウさん、抹茶も合わせてみます?」
「いいの!?やったー!」
どうぞ、とパフェを寄せてくれる風見から抹茶アイスを一掬いもらいまた八ツ橋と一緒に食べてみると、これもまた堪らないくらい美味しくて落ちそうになる頬っぺを押さえる
すっごく美味しいと隣りを向いて言えば、対面に座る零から圧が飛ばされた気がして「ん?」と前に向き直した
「餡も合わせてみるかい?」
「あ、うん!合わせる!」
そう言って零は自分のスプーンに餡を乗せ、オレの方に運んでくれた