第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
「んふっ…れっ……ん…」
小さな手でしがみつく叶音が愛おしくて何度も何度も喰いついた
目を開けば僕を受け入れようと必死な顔が映り、もっともっと欲しくなる
壊れてしまう前に加減をしないとと思っても、段々と歯止めが効かなくなり叶音をめちゃくちゃにしてやりたい衝動に駆られる
「ん…っ」
「……!」
腕に重みを感じハッ気付いて唇を離すと、叶音はすっかり脱力し僕に寄りかかる
肩で息をしながら急いで酸素を取り入れているのを見て、以前大人と子どもの口の大きさや肺活量の違いを考えてと言われたことを思い出す
それからは叶音のペースを気を付けていたが、つい欲にのまれ忘れてしまっていた…
「大丈夫…か…?」
ピタリとくっつく顔を覗くと息を乱す虚ろな目と合った
やりすぎたか…と赤ん坊を寝かしつけるように抱きしめ、よしよしと頭や背中を撫でる
すると小さな手が僕の頬まで伸びてきて、トロンとした目で見上げられる
「もっと…」
まさかそんなことを言われるとは思いもせずキョトンとしてしまう
いつもなら照れながら「もぅ!」なんて言ってくるのに…
「…どうなっても知らないぞ?」
「いいから…れぇーが欲し…いっぱい痕付けて…」
僕の中の何かが弾けた
ご希望通りいっぱい僕を感じさせてやる…嫌と泣いても、知らないからな…
「どこからがお望みかな?」
「んっ…ココ……消して欲しぃ…」
そう言われたのは首筋の沖矢昴の痕で、僕が見てもイライラするんだ、本人はもっと嫌に違いない
カプッと甘噛みした後に強く長く吸い上げ、その周りの薄くなった痕達にももう一度花を咲かせてやる
その間に服を捲り上げながらゆっくりと布団へ倒し、熱い息を吐き出しながらくねらせる腰にも一輪、また一輪と花弁が舞う
「零で、いっぱいになっちゃう…」
「まだまだ、もっといっぱいにしてやる…僕に嫌われるとか、沖矢昴にやられたとか、考えられないくらいにな…」
「ぅんっ…」
ようやくニコッとした叶音を見ることができた
その笑顔が合図だったかのように2人の時間は更に深くなり、結局この日は叶音の意識が飛ぶまで最後まで抱き潰してしまった