第2章 再び始まる
────、850年
「100年の平和の代償は惨劇によって支払われた。当時の危機意識では突然の"超大型巨人"の出現に対応できるはずもなかった…」
その結果…先端の壁"ウォール・マリア"を放棄、人類の活動領域は現在我々のいる"ウォール・ローゼ"まで後退した。
「今この瞬間にもあの"超大型巨人"が壁を破壊しに来たとしても不思議ではない。その時こそ諸君らはその職務として"生産者"に代わり自らの命を捧げて巨人という脅威に立ち向かってゆくのだ!」
"心臓を捧げよ‼︎"
人々は高らかにそう叫んだ。
「本日諸君らは"訓練兵"を卒業する…。その中でも最も訓練成績が良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前へ……
首席 ミカサ・アッカーマン、
2番 ライナー・ブラウン、
3番 ベルトルト・フーバー、
4番 アニ・レオンハート、
5番 エレン・イェーガー、
6番 ジャン・キルシュタイン、
7番 マルコ・ボット、
8番 コニー・スプリンガー、
9番 サシャ・ブラウス、
10番 クリスタ・レンズ、
以上10名───」