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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第16章 決戦後



今回の抗争の首謀者・稀咲とその仲間はマイキー君たちによって制裁を受けて、東卍から追放された。

さんにボコボコにされた傷は殆ど良くなっていて、あとは顔に貼ってあるガーゼの下の切り傷と痣のみだ。

さんの好きな飲み物とか、お菓子とかはわからない。
そもそも食事を取れる状態なのかもわからない。
だから花を買って、病院へ向かった。

さんの病室の前につくと、中から声が聞こえた。

「総長!なんで頭レンチで殴られて背中刺されても生きてんだよ!」
「生きてちゃわりーかよ!つうかさ、ここに銃弾5発食らって生きてるやつもいるけど!」
「俺は体鍛えてるから」
「すげーな九条さん!俺も鍛えようかな!」
「違くねーかそれ!」

DES・Rowの人達が楽しそうに話している。
日を改めようか迷ってると、中から出てきた彼らと出くわしてしまった。

「あ、お前東卍の」
「あ、どうも」
「に会いに来たのか?」
「九条さん、こんにちは。はい、お見舞いに来ました」
「わかった。俺たちは席外すから」

東卍の千冬来てるよー、と中にいるさんに声をかけてから、デス・ロウの人達は部屋を後にした。

扉をノックして、中に入る。

「さん」

ベッドの傍にいくと、さんは布団の中に身を隠していた。
何してるんだこの人。

「……さん?」
「…ち、ち、千冬………」
「はい…千冬ですけど…何してるんスか」
「ぁ…………うぅ………千冬ぅ………」
「はぁ」

埒が明かない。花を傍にあるテーブルに置いて布団を剥ぎ取った。

「わ!な、なにするの!」
「いつまでもさんがくるまってるからでしょ!」
「だ、だって…だって…千冬、なんで……」
「なんでって、なんで来たかって事っすか?そりゃ心配だったからに決まってますよ」
「なんで…俺の、ことなんか…………」
「なんでって、そればっかり。好きだからですよ、あなたのことが」
「……お前にあんなことしたのに…?」

なるほど。この前の事を気にしているらしい。
だからさっきからまともにこっちを見ないのか。

「こっち向いてください」
「無理」
「なんで!」
「だって!俺、おれっ…………ごめんなさい………」
「…………」

よっぽど引け目を感じているらしい。

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