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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第12章 歯車




が東卍に遊びに来るのはよくある事だ。
だが今回は雰囲気が違った。

『万次郎、東卍の人間全員に話がある。集会の時間、悪いけど俺に話す時間を与えて欲しい』

電話口でそう言われ、ただならぬ空気を感じ取った。
だけど、こいつはめちゃくちゃするような人間じゃない。
そういう一定の信頼があるからこそ、了承した。






「全員、静かにしろ!今日はDES・Rowの総長から話がある」

過去に戻ると、集会が始まる直前だった。
それも、くん直々に話があるとの事。
周囲がどよめき立つ。

「さんから話って…タケミっち、なんか知ってたか…?」
「……未来が、変わった」
「!?お前、未来から戻ってきたのか!」

一瞬にして全体の空気が一気に重くなる。
前を見ると、石段の上に隊服姿のさんがいた。
ちゃんと隊服を着ている姿を初めて見た。
髪もいつものルーズな感じと違い、左側が編み込まれている。

あれが、本来の総長としての姿なのだろう。
すごくかっこいい、見惚れそうな程に、だけど、同時に恐ろしいと思った。


「DES・Row総長 だ。
今日はお前ら全員に聞かなきゃならねえことがある。


うちの非戦闘員を狙って潰しに来た奴はどいつだ?」


「「「!?」」」

「おい、、お前デタラメな事いってんじゃねえぞ」
「俺がデタラメや憶測でここに来ると思ってンのか?ドラケン。
防犯カメラの映像に、お前らの服着たクソッタレがバッチリ映ってんだよ。九条」

さんに呼ばれた九条さんが、書類と思われる物をドラケン君に手渡す。

「うちのチームは全員が全員、隊服きて喧嘩してるわけじゃねえ。
奉仕活動したり社会貢献活動に精を出してるやつもいるんだ。
そんな奴らを狙って、俺の愛する仲間に手を出してボコボコにした卑怯者を俺は絶対に許さねぇ。

一週間だ。一週間以内に犯人を見つけ出して俺のところにつれてこい。
連れてこなかったら連帯責任だ。東卍を潰す。
容赦はしない、全員、俺がお前らを地獄の底に落とす」

威風堂々。金剛不壊。
彼の表情からは固い決意を感じた。

「以上だ。静聴感謝する。東卍諸君、良い結果になる事を期待してるぜ。それでは、失礼」


歯車が狂い始める音がした。
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