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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第39章 終幕―finale― 【完結】






数秒の静寂の後、辺りがどよめく。
なんでですか!?冗談ですよね!!
飛び交う言葉を、返す術なく受け止める。



ごめん。
もう俺は半グレではいられないんだよ。
お前らが知らないところで、いっぱい、いっぱいこの手を赤く染めた殺人鬼だ。
そしてこれからも。
俺は殺しをやめられない。

この先にお前らを連れて行けない。



「…………ごめんな」


隣にいる雪村にしか聞こえない声で、小さく呟いた。








三代目を継がせる人間は既に決まっている。
俺は岩淵を指名した。

しかし返ってきた答えは、思っていたものと違った。

「……総長。自分には苦が重すぎます。
DES・Rowは秋さんとさんだから引っ張れたんです」
「で、でも……」
「総長、俺も岩淵と同じ意見です。俺たちの総長は、あなただけです」
「自分もです!自分らは、あなただから、あなたに憧れてここまで着いてきた」
「伝説の皇帝がいたDES・Rowが、俺らのロマンなんです。永遠に。」



「だってよ、。どうする?」
「……………お前ら………」

みんなが優しい顔で俺を見る。
さぁ総長、言ってください、と
そう語りかけるように。



すぅっと息を大きく吸い上げる。



「DES・Rowは


本日をもって解散する!!!」





後に誰かが語った。
伝説が幕を閉じる瞬間をみた、と。





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