【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第10章 おにぎり宮の帰り道
あ。
「………やっぱりホテル行かない?」
「いいけど。でも明日も仕事でしょ?」
「始発で帰る。
そしたらリンもロードワーク問題ないでしょ?」
「あ、そう。でもなんで?」
「一緒にお風呂入りたい」
家のお風呂は狭くて
二人だとゆっくり入れないんだもん。
だから、一緒にお風呂に入りたくなったら
こうやってホテルに行く。
「じゃ、行こ」
なるほど。って
「うん」
「お風呂入ったら元気出そう?」
しゅんとした私を、倫太郎が覗き込みながら。
本当によくわからないんだけど、なぜか情緒不安定。
どういうわけかダメージ受けまくってる。
え、笑う。
「リンがいっぱいギュッてしてくれたら元気でるかも」
「じゃあ大丈夫だね」
「頼むよ?」
「任せて」
口元が見えなくても、自信満々に笑ってるのがわかる。
さすが、私のプロ。
「リンの職業は?」
「バレーボール選手?」
「もう一つは?」
「………あぁ、プロ?」
「大正解」
その職業は倫太郎しかいないんだからね?
って。
これからも頼りにしてるからよろしくね?
(2021.6.13)