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Smile Bouquet

第27章 彼女の地雷




ルシアン
「1回ここ壊されかけてるってのに懲りないな」


そのルシアンの言葉にリアムは不思議に思ったものの、それは後で聞く事にした。


ノア
「姫さんはジルくんを!こっちはオレ達に任せて!」

レティシア
「ありがとう…!」

ルシアン
「行くぞ…!」

リアム
「はいっ!」


ルシアン達が走り出すと研究員達は悲鳴を上げて逃げ出す


ノア
「させるかよ!…ルーウェル!」

研究員
「あ…!」

研究員
「うわ…っ」

研究員
「……っ…!」


数人纏めてノアが拘束して詰め寄る


ノア
「ジルくんと姫さん傷付けといて…逃げれると思うなよ」


普段よりも低い声で研究員を見下ろしたまま告げられた言葉に、研究員達は身体を硬直させる。


ルシアン
「抵抗すん…な!」

研究員
「わっ…!」

研究員
「ぐ…!」


逃げようと扉に手をかけた研究員をルシアンの蹴りが襲う。
それを見たノアは手早く魔法で拘束する


リアム
「くそ…が!」

研究員
「うっ…!」

研究員
「ぁ…!」


ノアに出してもらったロープを輪に広げ一気に数人固まっている所に投げ込むと、輪の中に入った研究員を一気に締め上げ拘束する


彼等が研究員を捕まえている頃─…


レティシア
「ジル…!」

ジルヴァ
「グルァ…!!」


ジルヴァの手脚と首を拘束している鎖の周りには、ジルヴァが暴れて擦れたのか白く綺麗な毛が少し赤く染まっていた。
それを見たレティシアは奥歯を噛み締める


所長
「だいぶ弱らせたんだが…やはり強いな」


その声にレティシアが顔を向けると研究所の所長がいた。
彼が言葉を発した後、何かのスイッチを押す…と


ジルヴァ
「グルォオオッ!」

レティシア
「ジル!?」


びりびりと鎖から白い稲妻のようなものが走りジルヴァを覆い苦しむ。レティシアはそれに目を丸くして、すぐに所長へ掌を向ける


レティシア
「フィピテオ!」

所長
「くっ…!」


縄で拘束された所長が地面に倒れたのと同時に端末がレティシアの脚元に滑ってくると…踵で思い切り端末を踏んで壊す。すると、覆っていた稲妻は消えジルヴァは疲れた様に呼吸を乱す



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