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Smile Bouquet
第6章 父親の疑念
最初は違ったんだ。
いつからかあいつは、レティシアに対して何か歪んだものを向けるようになった気がした。
それが何なのかは俺にも分からなかった。
だが、それが良いものでは無いという事だけが分かって
それ以外は何も分からなかった。
ただ今の俺にはあいつを守ってやれる手段がない。
近付いてくる死への扉を前に、俺がレティシア……愛娘にしてやれるのは
忠告してやる事だけだった。
後はあいつ自身で何とかしてもらうしかない。
まぁ、大丈夫だろう。
俺の娘は優秀だからな…
ユリス·ロベール
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