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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第25章 またまた島上陸



そっと唇をはなす。

「っ!っ‼︎」

真鈴は顔を真っ赤にさせながら口をパクパクさせている。
今にも顔から火を噴き出しそうだ。

「…言葉も出ないか? ならもっと言ってやろうか」

にやりと口角をあげ、頬を掴む手をはなし、そのまま真鈴の顎をくいっと持ち上げる。

「もっ、もういい‼︎ 充分だから‼︎ い、伝えてくれてありがとう‼︎」
「おおっと」

(これ以上は恥ずかしすぎる‼︎ 頭がパンクする‼︎)

ドンっとローの胸を突き放し、そっぽを向く真鈴。
これ以上聞くと頭から火が出そうだ。

「照れてんのか?」
「ち、違う‼︎」

(否定しやがって。照れてんだろ、顔がゆでだこみたいだぞ…)

そっと真鈴に近づき、正面から優しく抱きしめる。

「そうやって俺の言葉一つで感情を爆発させてるてめぇも好きだ。」

抱きしめる力を強める。

「んー! んんー‼︎」

真鈴の心臓は爆発寸前だ。
…が、その時。

「キャプテン、ただいま帰りまっ…せぇぇぇん‼︎‼︎」
「⁉︎」
「ベポ⁉︎」

ベポは扉を開けるやいなや、奇声を発して再び扉を閉めて出ていった。
いきなりのことにポカーンと唖然とする2人。

「…帰ったのか帰ってねぇのかどっちなんだよ、今の…」
「あはは…」

(多分、「帰りました」と「すみません」が混ざったんだろうなぁ…。ごめんよベポ…)


…その頃、船員達は。

ペンギン「ベポ戻って…あれ?」
シャチ「ベポー! 船長と真鈴ちゃんは?」
ベポ「…イチャイチャなう‼︎」
『あぁ〜…』

船員達全員が納得し、暫し沈黙した。

「とりあえず、荷物しまおうぜー」
『おぉ〜』
船員(2)「俺はどうすりゃあいいんだぁぁ‼︎⁉︎」

頭を抱えて船員(2)は吠えた。
何故かというと、彼はローに色々頼まれものを押しつけ…されたため、ロー本人に渡さなければならないのだ。
…が、ロー達2人が部屋にいるために渡すことが出来ない。
ベポの話を聞いた今、あの雰囲気をぶち壊し、渡しにいく勇気もない。
そりゃそうだ。

ペンギン「……部屋の前に置いておいたらどうだ? 俺たちが帰ったのは気づいてるだろうし、すぐ出てくるだろう(多分)」
船員(2)「………そうするわ…ありがとうペンギン様…」

ペンギンの提案を受け入れることにした。
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