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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第23章 その後



…次の日。
真鈴はいつものように朝早くに起きなかった。
ローはいつもの時間に目覚めたが。
船員達は事情を知っているからなのか、真鈴が朝いないことを誰も深く追求しなかった。

「船長」
「なんだ」

ペンギンが、自室に向かおうとしていたローを呼び止めた。

「真鈴ちゃんの食事…どうしますか」
「あぁ、そうだな…。一応置いとけ」
「ラジャ。…あと、船長……」
「なんだ、まだあんのか」
「…真鈴ちゃん、優しくして下さいよ」
「…余計なお世話だ、分かってる」

ローはそう言い捨て、再び部屋に向かい始めた。

「真鈴ちゃん……お幸せにな」

ローの姿が見えなくなった後、ペンギンはボソッと呟いたのであった。


…その頃、ローは。
部屋に入ると、ベッドの上で呆然としている真鈴を見つけた。

「お目覚めか、裸んぼのお姫さんよ」
「⁉︎…ぎゃああああ‼︎」

急いで布団を胸元にかき寄せた。

「ククっ……おはよう」

(あぁもう…可愛過ぎだ…)

心の中は甘ったるい気持ちでいるが、ローは軽く笑って挨拶した。

「…おはようございます、それより今何時、そして何故裸、なんか腰痛いんだけど⁉︎」

真鈴はマシンガンのように、ローに向かって質問をぶつける。

「今は昼前、裸なのは昨日ヤったから、腰痛ェのは同じく昨日ヤったからだ」

妖笑を浮かべ、淡々と答える。

「っ‼︎」

ボンっと湯気が出そうなくらい真鈴の顔が赤くなった。

(そうだ…私昨日、ローと……)

真鈴の脳内に昨晩の出来事がフラッシュバックされた。

(……気持ちよかった、し、いつもにも増して、ローが優しかった…)

…真鈴の友達の情報によると、好きな人と繋がることはとても愛しさと幸せを感じるらしい。
昨晩は必死で、何が何だか頭がついていかなかったが。(色んな意味で)

(…そう感じる時が来るんだろうな。)

「…おい、何ニヤついている」
「はっ⁉︎」

…表情筋が緩んでいたようだ。

「あ、いや……。ねェ、ロー」
「なんだ」
「私なんかを…好きになってくれて、抱いてくれてありがとう」
「…っ⁉︎」

何を言うのかと思いきや、満面の笑顔でそう言われた。

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