第22章 ☃attention☃ 我慢できねェ…
(なっ…なんつー格好してんだ、あいつ…っ‼︎)
「ロォォォォォ‼︎ は、早くあいつをなんとかしてェェェェェェ‼︎‼︎」
真鈴がこちらを向き、涙目で訴えている。
(ち…近づいても、いいのだろうか…)
真鈴は今、肩にタオルをかけたままである。
…つまり、ほぼ素っ裸なのだ。
ちなみに真鈴は顔だけをローに向けているので、ローからは彼女の身体の正面が見えていない。
「早くぅぅぅぅぅ‼︎‼︎」
「…っ」
ローはおそるおそる真鈴に近づき、彼女のそばで膝をついた。
「どうし…っ⁉︎」
真鈴に正面から抱きつかれた。
「‼︎‼︎⁉︎」
ローの肌に直接真鈴の柔らかな胸の感触が伝わる。
「テメ…」
「前‼︎ 早く‼︎」
背中にまわる真鈴の腕の力が強くなった。
「ッチ…お前、先に動け。このままじゃ何も出来ねェ」
必死に欲情を抑える。
「わ、かった…」
ズルズルと横に、ローにくっついたまま移動する。
「…っ」
(胸っ…当たってんだよ‼︎ 気づけっ‼︎ そんなに襲って欲しいのか…っ)
ローのムラムラもかなりヤバいところまできている。
「ロー、まだっ…⁉︎」
「…お前、先にタオル巻けっ‼︎」
「…⁉︎」
自分の身体を見る。
真鈴は今、自分が真っ裸なことに気がついた。
「あああごめんなさいぃぃぃ‼︎‼︎」
真っ赤になりながらローから離れ、ローに背を向けてタオルを一瞬で巻きつける…が、テンパっているのか、上手くタオルが巻けない。
「ヒィぃぃ…‼︎」
巻きつけるタオルが上過ぎて、お尻が見えている。
…一部始終を見ていたローはというと。
「…尻……」
(…見事な形だな←)
「⁉︎ 何見てんのっ⁉︎」
「あ、つい……すまん」
「謝るより早くあいつどっかやって駆除して駆逐してェェ‼︎‼︎」
「はいはい…」
鏡の方に目をやると、かなり大きい蜘蛛がいた。
(結構でけェな…)
ローは手のひらサイズの蜘蛛を鷲掴みにし、窓の外に放り投げた。
「汚ェ…」
シャワーで手を洗う。
「おい、もうどっかやったぞ」
「…ほんと?」
軽く涙目になっている真鈴がローの方を振り向いた。
そんな真鈴を見て、ローは冷めかけていた欲情が再び沸き起こってしまった。