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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第21章 一緒に……お風呂?



2人共目をトローンとさせ、気持ちよさそうだ。

「あ、そだ。さっきの話の続きなんだけど、可愛い雌熊ちゃんなかなかいないんだって?」
「そーなんですよ…なかなかいないです…。今まで色んな島の街を巡ってきたのですけど…」
「そーなのかぁ……でも、喋る熊さん自体、珍しいよね…」
「え? それは結構いますよ?」
「な⁉︎」

トロンとしていた目を見開いてベポを見た。

「えーと…そうですね、島に2〜5人(匹?)はいますよ‼︎ ただ…」
「ただ?」
「…可愛い子、ほとんど野郎共と一緒なんですよね…」

ベポは鼻下までお湯に浸かり、ブクブクと泡を作る。

「……ドンマイ」
「‼︎」

ベポの頭をポンとたたいた。

「…でも‼︎」
「ウワァッ‼︎」

ベポは一気に上半身を湯船から出した。
真鈴に水しぶきが大量にかかった。
ベポは拳を握りしめ、そのまま話す。

「僕はこれしきのことでめげませんよ‼︎ 早く可愛い雌熊ちゃん見つけて、イチャついているのを、キャプテンに見せつけるんです‼︎」

(…今、堂々と見せつけられて悔しいから)

「そ…そうっすか……まぁ、頑張れ」
「はいっ‼︎」

心なしか、ベポの背後にメラメラと燃え盛る炎が見えたー…ような気がした。


……5分後。
会話は弾みに弾んだ…が、真鈴に限界がやってきた。

「私…そろそろ出るわ…のぼせちゃう……」
「あ、はーい」

湯船からゆっくり身体をあげた。
顔や身体は火照り、薄ピンク色に染め、身体のあちこちからは水滴を垂らしている。
そんな色っぽい真鈴を見ても、ベポはムラムラしたりしなかった。
…雌熊ちゃんにしか興味ないから。

「…やっぱりストップ、真鈴さん‼︎」
「はい?」

シャワーを浴びている真鈴がベポを振り返った。

「僕先出ます‼︎ …念のため、です」
「…了解」

ベポはバーッと大雑把にシャワーを浴び、浴室から出た。

(…さて、私もさっさとシャワー浴び)

「っギャーーーー‼︎‼︎⁉︎」
「⁉︎」

ベポの叫び声が響き渡った。

(な、何っ⁉︎)

「あ、アイヤーァァァァァ‼︎⁉︎」
「てっ、ベポ…っ‼︎ ちょ、待っ…‼︎」
「……え’’」

(…まさか)

この声には、嫌ってほど聞き覚えがある。
バスタオルを身体にキツく巻き、恐る恐る扉を開けた。
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