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◉拗らせろ初恋◉【ヒロアカ】

第23章 種明かしは急がない



「は・・?」

あっけらかんと発せられた彼女の言葉に眉間の皺が深くなる




好きじゃない、そんなわけがない


あんなにはっきりと聞こえたんだ




「・・ふふ、っあはは!」

もうだめ、種明かししてもきっと怒られる!
そう言って再び笑い出した彼女を逃すはずもなく、瞬時にソファに押さえ込むと全体重をかけた


「説明しないとどうなるか、わかるよな」

「えっと・・、明日、立てなく、なる?」

「それだけで済むと思うなよ」

泣いて許しを乞うことになるだろうな、手を伸ばし彼女の髪を耳に掛けると焦った顔が俺を見上げた


「・・じゃあ、怒らないで聞いてくれる、?」


「期待に沿えなくて悪いが、守れない約束はしない主義でね」

さっきお前が笑った時点で、明日立てなくなることは確定済だよ



「さて」

雑に束ねていた髪を解くと、いよいよ焦り出した彼女が身を捩った


「わ、私、ちょっと用事を思い出した‥かも‥」

「どんな用事より今は、俺の機嫌を取っておいた方がいいと思うぞ」


それとも“死んじゃいそう”なことして欲しいか、
首筋から耳にかけて爪の先を滑らせると、閉じた両足が一層きつく閉じた


「へえ」

「相澤くんが言うと、全然笑えない‥!」

「安心しろ、殺しはしない」

だから怖すぎるって!と、震える声で涙ぐむその顔に必死で笑いを堪える


一度彼女を揶揄い始めると、泣くまで追い詰めたくなるのは我ながら質が悪い

そもそも何の話だったかな、なんて俺も大概重症だな


「い、言います、ちゃんと言います!」

「ゆっくりでいい」

「ちょ、あっ、手止めて‥!」



俺の口付けに蕩けた顔

やめないで、と恨めしそうに強請る顔

快楽に耐えられず涙を流す顔


脳裏に焼き付いたそれらを思い出すと、身体がぞくりとする


急いでしまうのは、勿体ない



長いスカートを押さえた両手を引き剥がし、頭の上で固定して
黒いタイツを下ろすと覗いた白い肌、恥じらって擦り合わされた脚が俺を誘った


「話は後だな」

「んあっ、説明するか、ら・・っ!」

「お前が立てなくなってから聞くよ」


脱がせたばかりのそれで頭上の両腕を縛れば、彼女は潤んだ目を見開いて


布の扱いには慣れてる、そう囁くと
堪らなくそそる顔でお決まりの台詞を吐いた


「最っ低・・!!!」
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