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◉拗らせろ初恋◉【ヒロアカ】

第21章 苦手を克服できたのは


そう言って柔らかな胸に手を伸ばせば、
また彼女の身体が硬直して思わず笑ってしまう

音分かりづらいな、そう囁いて服に手を入れると
彼女は紅い顔でぶんぶんと左右に首を振った


「も、本当に、だめ・・っ!」

「なぁ、もう一回口開けて」

唇を啄みながら柔い肌に手を這わせると彼女の身体が跳ねて

驚いて薄く開いた唇の隙間に舌を滑り込ませ
手を上に向かわせた時












場違いなインターホンの音が部屋に響いた



「相澤ァ!鍵閉めやがったなァ!!」

死ぬほど煩い叫び声と共に、玄関のドアノブをガチャガチャと引く音がする


「早・・マジで空気読めよ・・」

下にいる彼女は依然、紅い顔で息を上げていて
恥じらうように彷徨った両手が彼女の顔を覆った


「オイ!早く開けねェと叫ぶぞ!いいのか!」

仮免も持ってない状態で叫んでみろ、
即刻逮捕されちまえクソが・・

「わ、私は大丈夫、
 早く開けないと近所迷惑だよ・・!」

悶々とする身体を鎮めガシガシと頭を掻く


「あいつ、ぶっ飛ばしていいか」

「それも近所迷惑だからだめ」

「なぁ、次の日曜は」


「日曜はお祭りでしょ、浴衣買ったよ?」


「・・・昼間、とか」

お昼は相澤くん自主練って言ってたよ、そう言って吹き出した彼女に俺はがっくりと項垂れた












「はい、どちら様ですか」

「寂しいコト言うなよマイフレンドォ!!
 お前らの分も色々買って来てやったのにィ!」

「お前、マジで無いわ」

「アレ?もしかしてイイトコだった?」

にたにたと笑う顔は完全に確信犯、何の意味があってここまで邪魔をするのか理解に苦しむ


「今すぐ帰るなら許してやってもいい」

「オマエの許し?いらねェよHAHAHA!」

そう言ってドカドカと部屋に上がると、山田はわざとらしく彼女に叫んだ


「めぐ、無事か?!コイツに何された?!」

「な、な、何も!!!!」

真っ赤になる彼女を見てゲラゲラと笑い転げる背中に思いっきり蹴りを入れる

「さっきまで綺麗だったベッドが荒れてるなァ
 そしてめぐに衣服の乱れ」

「え?!あ、嘘?!」

そう言って胸元を押さえる姿に山田がまた笑い転げた

「ハァン、そこまでされたワケだ!」

「乱れてない、騙されるな」


「山田くん、最っ低・・!!」
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