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夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~

第4章 Jewel


ーレオナsideー



「レオナさん、ご指名入りました」

「っえ」


今日はもう7卓も被ってる。

私は席につける時間配分やお客の満足度を考えて、5卓以上にはなるべくならないように営業や連絡などにも小心の注意を払っているというのに…


というか、そもそもあと1時間ほどすれば閉店だし、
今はほぼ私のお客しかいない。

こんな時間から入ってくるとか誰?
アフター狙い?

いやもちろんお金を落としていってくれるのはとても有難いし、仕事場では私は本気でお客様を神様だと思って接客しているけど…。



私は今着いていた客に「ごめんね?」と耳打ちをした。

「ははは全然いいよ。気にしないでくれ。
レオナちゃんが忙しいのは良いことだ。」

朗らかな笑みでそう返された。


ああ…森岡社長は本当に良い人だ…


私はヘルプの女の子に、目だけでよろしくと会釈をし、ボーイについて行った。
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