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【ハイキュー】初恋【岩泉一】

第9章 返事


素直に "嬉しい" と伝えることができる。



そして、それに対して先輩も笑ってくれる。





もっともっと、じんわりが増える。





「………岩泉先輩?」



「ん?」



「先輩、春から東京じゃないですか?」



「………だな」





ひとつ上の先輩は、私より一年早く大学も卒業する。


で、春からは東京で就職が決まっている。





「それまで "会いたい" って

言っても、いいですか………?」






"好きだ" と伝えるよりも

もっともっと、勇気がいった。




今、私の心臓はどうしようもなく、


そして最高潮にうるさい。





「おう。まだ卒業まで4ヶ月あるし。

とりあえずそれまで一緒にいような?」









中学2年生の頃、初めて好きな人ができた



ひとつ上の、バレー部の岩泉先輩



岩泉先輩は私のことなんか知らない



だけどそれでよかったし

先輩を見れるだけで、毎日楽しかった



私の初恋は今でもキラキラと輝いている






その先輩が今、目の前にいる。





あの頃が一番楽しかった


キラキラと輝く毎日は宝物





だけど、たぶん




明日からの方がもっともっとキラキラと輝いて


もっともっと、楽しくなる気がする。





「岩泉先輩」



「ん?」



「今日はありがとうございました。

明日も一緒に帰れるの、楽しみにしてます」
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