• テキストサイズ

【ハイキュー】初恋【岩泉一】

第8章 帰り道(岩泉)


「あの!」





そんな俺を見かねてか

今度はが言葉を発する





「私、岩泉先輩とこんなに仲良くなれるなんて。

思っていませんでした」





の言葉に黙って耳を傾ける





「先輩と仲良くなれて、

それだけでも夢みたいで。


だから、今が一番嬉しいし、楽しいし。

これ以上なんて望まないし、

望んじゃ、いけない、って。


だけど、本当は」





言葉が、途切れる



しんと冷えた 冷たい空気だけが

俺たちのまわりに流れる





「本当は、ずっと

先輩のこと、好きでした」





………………あ、





「マジでゴメン」





俺が先に言うべき言葉だったのに、





「に言わせて」





自分の情けなさにため息が出た。





「なんか、さっき言えなかったけど。

続きはちゃんと俺が言うわ」





俺たちのまわりの

冷たい空気を一度吸い込む。




……………はぁ




たぶん、今から言う言葉は

たった一言なんだけど


………こんなに緊張するもんなのか。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp