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【ハイキュー】初恋【岩泉一】

第8章 帰り道(岩泉)


地下鉄を降りて、駅の外に出ると





「じゃ、お疲れ様でした!」





からそう言われる。


だけどまだ、今日の目的は果たせていなかったから





「………家まで、送ってく」





もう少し一緒にいたい、と



だけど





「え?!」





ものすごく驚いた顔で見られた。

マジか。





「あ、すまん。嫌ならここで。じゃ、お疲れ」





とはこのままの関係でいよう。


………何か言う前でよかった。





「えぇ?!嫌じゃ、ないです!

けど、いいんですか?先輩反対なのに………」



「一人で帰るの危ねぇだろ」



「いや、バイト後はいつも一人なので………」





何か言えば返ってくる言葉は否定的


あーーーーーー、クソっ





「嫌なら嫌ってハッキリ言え。

………てか言って」

「いや、だから全然嫌ではなくって!」





今度は食い気味に返ってきて

どうやら嫌ではない、らしい?


だったら





「じゃあ、ほら。行くぞ。

ってだいたいしかわかんねーからちゃんと教えろよ?」



「………はい」





の家の方向に先に歩き出して

その後をが小走りでついてくる。





「てか危ないでいえば、この前も送っていけばよかった。わりぃ」



「あ、いや。慣れてるし。大丈夫です!」





………なんかすげー不思議な気分



自分家の方向じゃないにしても、

地元をと一緒に歩いてるって。





ただ、家に着くまでに

聞きたいことを聞かなきゃいけねーんだけど、



………どうやって聞く?





そんなことをずーっと考えていたら





「ありがとうございました!

もうそこなんで!ここで大丈夫です!」





………………。





「おう」



「なんか今日特に私ばっかり話してましたね!

いつもすみません!」



「いや」



「じゃ!本当にありがとうございました!

帰り気をつけてくださいね!」





今日、ここにいる理由
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