第3章 一週間のできごと
って項垂れてたけど、勢いよく顔を上げる。
「え?!どういうこと………?」
「さんいるかなって思って来たって」
「………岩泉先輩が言ってたの?」
私のイメージでは
そんなことは言わなさそうなんだけど
「岩泉さんのお友達です!」
「あぁ、なるほど」
そのお友達のことは知らないけど、それなら納得。
………って、えぇ?!
「お友達だとしても、ほんとに?
ほんとにほんとにそんなこと言ってくれたの?」
ヤバい
今まで完全に一方通行だったのに、
そうじゃなくなってる
岩泉先輩に認識してもらっているという事実に、
心臓の音がうるさい。
「だから、さんのシフト
出てる分紙に書いて伝えときました!」
「えぇ?!」
ヤバい。
とんでもないことを
「ダメでした?」
しょんぼりしている………
そうだよね。
私のことを思ってやってくれたんだもんね。
「いや、ダメじゃないんだけど。
でもそれで来てもらえなかった時はショックだな~って」
そうなんだよね、
そうなんだ。
「えーーー!でも岩泉さん、また来てくれる気がします!」
「何を根拠に………」
「根拠はないですけど!」
素直なことはいいことだ。
「まぁいいや。とりあえずこのことは忘れます!
はい!おしまい!」
時間を確認すると、そろそろ時間
とりあえず、今聞いたことは全て忘れようと思う。