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第4章 「寡黙な夫の下半身」


 日曜日の午後20時。
 遊び疲れた子供を寝かしつけ、背後から感じる雄の気配。

「ん…」

 子供部屋のドアを閉めて居間に戻ると、待ち切れない眼を寄こしてキスから始まる大人の時間。

ちゅ… ちゅ

 可愛がるように全身を撫で回す大きな手。
 隙間から見つめ合うたびに燃え上がるように発情していく体温。

「はあ…」

 声を押し殺した吐息。

「 、ベッド…行こ?」

 夫の は極端なほど無口。
 結婚して早七年。
 から切り出さなければ はその場でする気満々だった下半身を擦り付けてきた。

「ぁ…ん…」

 パジャマの上から乳首を摘ままれ反応する体。
 キスをしながら寝室のベッドに押し倒され、ピチャピチャと交わった唾液を絡ませる。

「ぁ…はぁ…はぁ…」

 いじらしい乳首の摘ままれ方。
 セックスは好きな方じゃないのに のせいで性癖を変えられる。

 じわじわ火照る体。
 欲しがる内側。
  の下半身に手を伸ばすと、苦しそうに張り詰めた大きく硬くなった男らしい付き物。

「これ…ちょうだい…?」

 発情した目で見てくるのは夫が先。
 キスして仕掛けてくるのも夫が先。

 なのに、いっつも夫に言わされる。

 それが寡黙な夫の下半身。
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