第8章 Sketch2 --楽園
「……っれしい、リュカ……私も、あ、愛して…」
「ああ、子宮が赤ちゃんを欲しがって降りて来てる。 ミーシャにも分かる?」
リュカが彼女の脚を両肩に乗せ、前屈みになってややペースを落とした。
複雑な膣襞の中に長く太い熱の塊を限界まで挿入してから、ねっとりと尖端で捏ね回す。
「ぁあッう…当たっ、そこ…ぉっ ひぃ、壊れちゃうよおっ」
思う存分に自分の先走りを塗り込み満足したリュカは仰向けのミーシャの体を折り曲げその上に覆い被さった。
「ぁぁあ、うぅっ…いぐぅ!!」
垂直に打ち下ろした時、ぴゅうっと噴いた彼女の体液が彼の腹を濡らした。
激しくなるピストンがミーシャを更に壊していく。
言葉にならない声をあられもなく叫び、首を振り続ける彼女の肉壺に、どちゅどちゅと突き込むたびにその足先が忙しなく空を切る。
「ああッミーシャ、最高だ……出るっ…く、う!!」
精が零れるのを惜しむ様に。
深くに押し付けたまま未だ破瓜の証を滲ませ打ち震えるミーシャの中に、迸らせる。
ずるりと引き抜くとピンク色の体液が彼女の腫れた性器から漏れ出てシーツを汚した。
次いで白く濁った精が雫となって垂れ、リュカは揃えた指先でそれをまた押し込んだ。
「…ぁあ、あっ……」
その呆けた表情にはもう何も映っていなかった。
顔を寄せ、彼女に口付けと呪いの言葉を落とす。
「……愛してる」
ミーシャ、もう何も心配しなくていい。
生涯覚めない夢を、お前はこれから見続けるのだから。
[完]