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SketchBook【R18】

第7章 Sketch2 --漆黒



「やめて……あ、ぁあ…」


ギッ、ギッ、ギッ───

軋んで揺れるベッド。

どうやら今晩はまだ自分の準備が出来ていなかったらしい。
侵入してくるたび、ひりつく様にそこが痛んだ。
きつく掴まれている手首も。


でも、すぐに慣らされる。



クチュッ…


「……んくっ…う…」


否応無しにそうなってしまう。
体が馴染んでしまう。


「ヤツらはそん時に自分好みの外見になるそうだな』

私の好み、なんて。
まだ人を好きになった事もない。


「あ…ぁあ…いや…」



けれどいつもと少し違和感がある事に気付いた。

この場所や、匂い。
ここはいつも連れていかれる様な見知らぬ土地じゃない。


もしそうなら、助けて。

お父さん、お母さん。


助けて──────


ミーシャが手を伸ばし、救いを求める。

ひたり、とその指先に汗ばんだ男の額を感じ、驚いて手を引っ込める。



「………ミーシャ」


その声もまた、彼女にとっては馴染みのあるものだった。
ミーシャが固く閉じていた目をゆっくりと開く。


「お」



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