第19章 Sketch6 --双龍の嫁
風の龍は彼の指を弾くようにピンと立ったその側面をつまみ、乳房の形に丸みが無くなるまでそれを引っ張りました。
一方、右側は相変わらず柔らかな愛撫を受けています。
きつく刺激を受けている方はぱつんと指を離され、揺れながら元の位置に収まって、乳首にじんじんした余韻を残します。
双胸に受ける、異なる快感に腰から下が震えました。
そうやって責めながらも、風龍は滾っている自らを扱くかのように、手を差し込んでいる穿きものの裾がせわしなく膨らんで動いています。
腰に当たっている水龍のものも、ごつごつとわたしに擦り付けられています。
それはわたしの腿から腰に届くほどの長さがありました。
わたしの内部に収められたしるし───────
風龍のそれは誘うように泡立ち、わたしの入口から滴下して、腿へと伝います。
水龍のものはうずうずと大小に大きさを変えながら、わたしの粘膜に張り付いて。
それはあたかも両方とも、それぞれのあるじの訪問を、催促するかのように。
ほぼ同時に、二人の夫の手がわたしの着物の裾を割りました。
どちらのものか、腿の外側と内側から中心へと向かい、片方はそのまま進んで……もう片方は、やんわりと薄い内腿の薄い肌を撫でています。
「あぁ……っ、はっう……あぁっ」
思わず進んできた方の腕にしがみつきました。
足の間のゆるい隙間から、指先で花びらとその間をぬるる、とすくわれたからです。
その動作はここから始まる更なる快楽の扉を開かれることを、わたしに知らしめてくるかのようでした。
着物に隠れてその様子は見えませんが、その指が絡んでぬめった愛液とともに襞を軽く挟み、内側の膜を愛撫しています。
「沙耶は感じるのが上手になったね。 風龍に随分と可愛がられたのかな?」
水龍の声でした。
わたしのそこは濡れすぎていて、体内のしるしは熱さを膨らませて──────……もはやヌルヌルと指で表面を撫でられるだけでは、足りなくなっていました。